『貧乏学生』って減ったような気がします。古書買取 大山堂書店 その昔、本代を支払うために2日間無飲食なんて学生がいました。 古書買取 古本見積 大山堂書店 ザッツニュース
『貧乏学生』って減ったような気がします。古書買取 大山堂書店
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2014-01-13 大山堂書店
その昔、本代を支払うために2日間無飲食なんて学生がいました。
大山堂書店は文京区本郷の『東大赤門前』にありますが、東大生で『貧乏学生』だという人が昔よりはるかに少なくなったように思います。
「え?充分貧乏ですよ。毎日バイト漬けですし」
なんて、返せるうちはまだ貧乏学生ではありません。
バイトしている暇があったら勉強しています。また、携帯やスマホの固定費を払えてしまうのは貧乏のうちに入りませんでした。携帯電話を持ちたい欲求より、書籍を買いたいという欲求が強いくらいの学生がいたのです。
貧乏学生がフラフラと大山堂書店に入ってくるとその風貌と臭いの凄まじさに驚かされたものでした。
「何日間お風呂に入っていないんだろう?」
このことです。(笑)
お風呂に入らないほど勉強しているから凄いというだけではなく、貧乏をも不潔をも気にせず学生生活を送れていること自体に人間としてのパワーを感じたのです。(不潔なのはほめられたことではありませんが・・・)
実は今でも貧乏学生さんが数人、大山堂書店に入ってきます。
ツーンとした臭いで、換気をしないとほかの人が入ってこられないほどの時期もありまして、どれだけ研究室にこもっていたんだろうと思わせるほど髪の毛と髭がすごいことになっています。歯が黄色く、目が血走っていまして、長時間店内で古書を吟味したうえで、財布と相談しだすのです。
欲しいと手に取った本、数冊を財布をみては諦めたように本棚に返していく姿が切ない一方、ご自分で厳選した本をいかに安く買おうかとレジに向かってくる姿は鬼気迫るものがあります。
「す、すみません。この本(1500円)。1000円でお願いします」
(いきなり値引き抗戦か~)
「この本はカバーのここが汚れていますし、内容もそれほど価値はないように思います」
(価値がないと思うなら買うなよ~。それに古本だよ)
「ぼ、僕は図書館でコピーするなら1時間くらいかければできるけど、コピー代が700円くらいすると思うから買った方がいいと思って」
(そんな事情は知らないけど、図書館で読めるなら買わなきゃいいのに)
もう、この時点でレジ周りはツーンとした凄い臭いになっていて、値引きのための実力行使のような気がしてきます。ゴリ押しはまだ続きます。
「それじゃ、あの新書(200円)も買いますから安くしてください。神保町じゃ100円均一で売っているのになんでここは高いんですか?」
(うへ、市場原理を知らんのかいな?神保町で買いたいなら神保町へ行ってよ)
私はうんざりしていく気持ちを抑えながら、
「うちも家計を背負って商売してますから、適正値段で値札をつけているのですよ」
とやんわりと伝えます。しかし、キッと血走った眼を向けて
「せっかく2冊も買ってあげようっていうのに・・・」
と、悪びれもせずに言ってきたのでした。
買ってあげようという上から目線がどうも気に入らず、
「私はね、うちの棚にある本達がいつでも嫁いでいけるようハタキで綺麗にして本当に愛してくれる人の手に取ってもらえるように気を遣っています。それをあなた様にこれほどまで安く見積もられたとあっては、本も悲しむことでしょう」
実はこれ、「本が可哀想」という理論にすり替えるための常套句(笑)
「でも、僕にはその本が必要なんだ」
なんて、まだお客様が引き下がらない時は、
「それじゃ、本に聞いてみます」と耳に本を当て、本がささやいているかのようなしぐさをします。
「ふむふむ・・・残念ながら『ご縁がなかったようで…』とささやいているのが聞こえますが…(笑)」
とここまでやり切ると、相手は笑うことが多いです。
そして、ようやく正規の値段で買ってくれるのですが、書籍を包んでお渡しするとき、
「あの、これ私からのご祝儀です」
と値引き分と思っていた金額を本がお嫁に行くご祝儀としてさりげなく渡すのです。
さすがの貧乏学生も苦笑いをして、次の時は値引き交渉をしてきませんでしたよ。
学生さんも心までが餓鬼のような貧乏にはなってもらいたくありません。
でも、本を読みたいという思いがあるうちは大丈夫なのかな~なんて勝手に思っています。
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もし、売りたい本、買いたい本がございましたら
貧乏学生にもやさしい大山堂書店にご連絡ください。
フリーダイヤル 0120-645-410
(大山堂書店古本見積・古書買取専用連絡先)
http://taizandou.com
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今の学生さんで「本の虫」という表現知っているのかな~?
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