いつの頃からかインターネットでの注文が店売りの売り上げを越えて久しいです。
特に『日本の古本屋』というポータルサイトができてからは、全国各地からご注文を承っています。ありがたいことです。
店売り・対面販売ではない分、発送や入金などの『流通過程』において行き違いが生じて、お客様から怒られることがあるものです。
宛名の間違えで怒られたり、日時指定で怒られたり、公費で買ってくださるお客様への請求書等書類の入れ忘れで怒られたり、発送に関することでのトラブルはネット注文の多さに比例して出てきます。
「郵便局の局留めにしないから妻に書籍を買ったことがバレてしまったじゃないか!」と怒られた時は「うちはエッチな本は扱わないのにバレると怒られるような本っていったい…」と一瞬頭によぎったのですが、あとで届いていた局留め希望メールを見落としていました。反省です。(その時の書籍は【遺産相続に関する本】でしたよ)
あまりここでは話したくないのですが、色々なお客様がいらして、嫌な面も色々ありました。
「あの~届いた本を確認したら、書き込みがあったので返却したいのですが…」
そんな、バカな。私もスタッフも書き込みを確認した本でしたので、お客様を疑ったものです。
以前、家にもう一冊あったから返却したいというお客様は平気で違う本屋で買った書き込みがある方を送り返してきたことがありました。またあるお客様は、必要な部分をコピーして「これ、書き込みやシミがあるから返却したい」と言う業界で有名な常連さんもいたのです。しかもわざと本に書きこむから性質が悪い…。
しかし、お客様から「書き込みがあった」と言われた以上、信用するしかないのが現状です。着払いでお送りいただいてから返金しています。
今度こそ中身をきちんと確認してからお送りしようと函(はこ)から取り出し、パラパラと書き込み等を調べて「これで大丈夫だろう」鼻息も荒く、迅速に新しい書籍をお送りしたら、数日後またクレームです。
「な? なにが?」
と思ったら、なんと
【函がなかった】とのこと…(笑)←いや、笑いごとじゃないか…。
中身しか送っていなかったことを恥じ、自分への戒めのごとく先代(父)に報告したところ、
「函だけ送らなくてよかったな」と激励にも慰めにもならないことをつぶやいたのち、一言・・・。
「俺なんて、上・中・下の三部作なのに、中巻を送り忘れたことがあったもんだ…」
と、眼を細めて遠くを眺めていましたっけ…(笑)
これを機に私は『中身のある人間になろう』と心に誓いました。
もう怒られないよう気を付けます。(今回で怒られ話は終了です)
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