いわく付、訳ありでも古本見積もります。古書買取専門大山堂書店 辰年は古本を売ったほうがいいです。(古書買取ります!) 古本見積もり 古書買取 大山堂書店

辰年は古本を売ったほうがいいです。(古書買取ります!)

2012年は辰年です。

十二支の中で唯一の空想上の生物、龍の年です。
空想上の干支の年だからか不思議なことが起こるようです。
昔、ある辰の年にお客様から古本見積もりの依頼がありました。

「本棚を整理したくて、何冊か売りたいんだ」

「100冊以上くらいならお伺いできますがどのような分野の本ですか?」

「哲学や宗教だよ」

初老の男性は、うちが哲学や仏教を扱っていると知ってご連絡してくれているようです。
お伺いしてみると結構な蔵書の量でして古本見積もりするだけで2時間もかかってしまいました。
だいたい見終わった頃、お客様に見積金額と説明をしました。

その際、お客様が不思議なことを言うのです。

「あの本に気づいたかね?」

「え?あの本ですか?」

「ああ、一冊だけあっただろう?」

たまにエッチな本が隠れていることはありますが、この初老の男性は、照れながらではなく、怖れながら聞くのです。

「12年に一度、出てくるんだよ」

「は?その本がですか?」

「僕は怖くてその場所付近にはいけないけど、背表紙がね…僕を呼んでいるようで…」

出していただいたお茶は熱いのに、私は鳥肌が立ってきました。
そのお客様の名前を仮に山田太郎さんと名付けますが、山田太郎さんがいうには、
「僕が書いていないのに僕の著書があるんだよ。『山田太郎自伝』というタイトルがついて、背表紙に僕の名前を見つけた時は、SF小説で自分の墓を見つけた時のような怖さを感じたものさ」

「読まれたのですか?」

「馬鹿言いたまえ、もし自伝で非業の死が書かれていたら私は耐えられそうにない。手に取れずそのままにしていたら、翌年以降本棚で見なくなった。ただし、12年に一度、辰年にだけ現れるとわかったのは前回の辰年でだよ」

年とともにタイトルが変化していく(例:私の肖像→夫婦の肖像→家族の…)珍本の話は聞いたことがありますが、自分の過去や未来が書かれているかもしれない本については初めて聞き、どうその書籍を見積もったらよいか私は悩み始めました。どこかのCMではありませんが、「人生=Priceless」というのが頭に浮かび、その本棚から古本買取をしてもいいものか?そもそもなぜこのお客様は見積もりをお願いしたのだろうか?と考え、直接聞くことにしたのでした。

「お客様の著書はおそらく市場に出回っておらず、需要の観点からも市場価格が出ないかと思われます。その書籍は見積もりに入りませんがよろしいですか?」

「わはは、当然だよ。本棚のあの辺りの書籍はむしろお金を払っても持っていってもらいたいくらいだ」

私はほっとしながら古書買取の手続きをすすめました。結局現金でその場でうん万円をお支払いし、他の棚の蔵書も含めて持ち帰ったのですが、問題の著書は作業中見当たりませんでした。

その古書買取現場を境に、想像上の干支、辰の年になると出るんです。


「青木和広の人生企画」という本が当店の倉庫の本棚に・・・。

ああ、手に取るのが怖い。

でも読みたい。


あなたの本棚にも2012年は出ているかもしれませんよ。


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辰年に古書見積もりしてみると本棚に・・・

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辰年になると現れる謎の古書

謎の背表紙には自分の名前が・・・怖いけれど読んでみたい。私も書棚の古書を整理してみることにしよう。まるで小説のようなこの記事の続きが読みたくなってしまっています。

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