もんじゅの由来は文殊菩薩から・・・
東日本大震災で発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、国内では「脱原発」を掲げる市民運動が各地で活況を呈しています。
いままであまり原子力発電に関心をもたなかった人々が、市民団体主催の反原発・脱原発を訴えるデモなどに参加するようになりました。
新聞報道などで伝えられるところによると、原発反対デモに集う人々の大半がはじめての参加といいます。
こうした現象を一過性のものにしないためにも、私たちも日頃から原発問題に対して関心を向けることが大切なのではないでしょうか。
原発にまつわるさまざまな素朴な疑問を家族や友人同士でぶつけあうこともいいかもしれません。
ところで、みなさんは原発の名前がどのような由来をもつか知っていますか。
たとえば浜岡原発は、「浜松」と「静岡」のちょうど中間にあるため地名を活かしてつけられたそうです。
では、福井県敦賀市の高速増殖炉『もんじゅ』の名の由来はいったいどこからきているのでしょう。
もんじゅの名の由来を知って・・・
実は高速増殖炉『もんじゅ』と新型転換炉『ふげん』の名は、釈迦如来の左右の脇侍、文殊菩薩と普賢菩薩に由来します。
その命名に関わったといわれる永平寺のお坊さんは、原発は仏教の教えに反するのですから、「命名の責任は重いと感じている」と話しています。確かにもんじゅの名の由来を知った私たちも複雑な思いにかられてしまうというのが正直なところです。
「三人寄れば文殊の知恵」。このことわざのように、文殊菩薩の特性は悟りへの道をひらくことにあります。原発問題を私たちはこれからの生活を見直すきっかけにしなければいけない……。そのことが求められているはずです。
もんじゅ名前由来について
もんじゅ 由来