ワインに含まれる有効成分の力
ワインをもっと美味しく楽しみたい…そのためにはワインに関する知識を身につけておくことも大切です。
ところで、ワインに潜む効力がどのようなものかみなさんは知っていますか。
毎日ワインを飲む人は飲まない人にくらべ、動脈硬化や心臓疾患のかかる確率が低い傾向にあるといわれています。
フレンチパラドックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。一人あたりのワインの消費量が高いフランスでは、脂肪分のある動物性タンパク質を多く摂っているわりには、動脈硬化などの重大な疾患が少ないことが知られています。この謎めいた事実が注目を集め、フレンチパラドックスと呼ばれるようになりました。
これはワインのなかでも特に赤ワインに含まれるポリフェノールをはじめとするさまざまな有効成分の効果だと考えられています。フラボノイド、アントシア二ン、カテキン、タンニンに加え、最近の研究結果では特に抗酸化物質レスべラトロールの働きが注目されています。
数々の研究報告から…
レスべラトロールは、体内に発生した過剰な活性酸素を抑える働きがあるため、弾力性のある血管の保持や血圧降下、認知症予防やガンの進行を妨げるなどの報告が多く認められています。
また、ぶどうの果皮や種にはビタミンCの50倍の強い抗酸化力を持つプロアントシア二ジンが含まれており、この成分は細胞再生にはなくてはならないものなのです。皮も種も一緒につぶし最後まで発酵させた赤ワインにはこの成分が豊富というわけです。
このほかにもタンニンの利尿作用、腸内調整作用や血圧降下酵素の働きも加わり血圧の安定に確かな効果があるとされています。ワインに含まれる有効成分の力には圧倒されるばかりです。
美容に健康に効果的
意外にもポリフェノールの量は種にもっとも多く、全体の65~70パーセントを占めます。ですから白ワインは果皮と種を取り除いて造るため、ポリフェノールの含有量は赤ワインの約10分の1といわれます。ロゼの場合は半分くらいだそうです。
ぶどうの品種や製造方法によってポリフェノールを含む量はかなり違ってくるので、効果を期待したい人は含有量を知っておくとよいかもしれません。フランス産ではメルローやカベルネ・ソーヴィ二ヨン、イタリア産ではネッビオーロがポリフェノールを多く含んでいることが知られています。
ワインに潜む効力のお話…お役に立てましたでしょうか。
美容にも健康にもよいワインをぜひ積極的に摂りたいものですね!
ワインの有効成分について
ワイン 有効成分
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