バナナが朝の食卓に欠かせないわけ・・・
ランチやディナ―までまだ間があるのに、お腹がグーッ。空腹感を満たしてくれるバナナで手っとり早く腹ごしらえ……。みなさんもこんな経験に覚えがあるのではないでしょうか。
朝の忙しい時間に手軽に食べられるバナナ。
朝食にバナナを食べると痩せるという朝バナナダイエットも数年前から流行しているようです。
ビタミンやミネラルを多く摂取できるうえに、腹持ちがよく糖分の豊富なバナナにはたしかにりんごやモモ、メロンにはない魅力があります。朝の食卓には欠かせないといったところでしょうか。
遠足のおやつに、スポーツの合間のエネルギー補給にと、ポピュラーな果物のひとつとして私たちは昔からバナナを食べてきました。驚くことに、人類がバナナを栽培しはじめたのはなんと推定で紀元前1万年~5000年前からなのだそうです。
朝の食卓からバナナが消える?
実は、そのバナナがいま絶滅の危機にあるというのです。
そもそも私たちがふだん食べているバナナのルーツはインドにあります。
世界中で生産されているバナナはインドのバナナを株分けしたもので、どうやらそのバナナが強い菌によって絶滅の危機に陥る可能性があるらしいのです。
どうして世界じゅうの産地では限られた種類のバナナしか栽培してこなかったのでしょう。
本来野生のバナナには菌などに強い品種のものが多く生まれていました。しかし、輸出に耐えられる大量生産の可能な品種だけを産出するなど、人間は生産上の都合から限られた品種のものだけを増やしてきてしまったのです。
世界では何千という種類のバナナがあったわけですが、実はバナナの市場には限られた種類のものしか流通してこなかったのです。
つまり、世界じゅうのバナナが同一の菌類によっていま絶滅の危機に追い込まれてしまっているのです。
私たちの食卓からバナナが消える日を想像すると寂しいものですよね。
菌類が世界中のバナナに猛威をふるう前に、バナナを病気から救う手立てはないものでしょうか。バナナの絶滅を防ぐためには私たちはなにをしたらよいのでしょう。
人間の都合を優先にしたこれまでの人工的な栽培方法を見直すこと。そうしたことが私たちにいま求められているはずです。
とくにバナナを主食のように消費している食料事情の厳しい国にとってはかなり深刻な問題であることには間違いないのですから。
朝バナナについて
朝 バナナ