東京ろまん建築巡礼 東雲キャナルコート(東京・江東区) 東京のベイサイドに出現したデザイナーズ建築タウン 東京 建築 ザッツニュース
東京ろまん建築巡礼 東雲キャナルコート(東京・江東区)
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2014-07-20 建築案内人
東京のベイサイドに出現したデザイナーズ建築タウン
今回は新し目の建築を巡礼します。東京・江東区のベイエリアは、2020年に予定されている東京オリンピックの競技会場が集中する地域です。オリンピック選手村(中央区に予定)に隣接、また築地に代わって豊洲新市場が今、急ピッチで建設が進められ、2015年度内に移転予定です。
今回ご紹介する東雲(しののめ)キャナルコートはその最南部の地域、豊洲、お台場(臨海副都心)、新木場に隣接しています。
この東雲キャナルコートの心臓部にある「東雲キャナルコート CODAN」の都市開発はとてもユニークな形で推進されました。これは「公団」ではなく“CODAN”となっています。これは今までの公団住宅とは違う新しいスタイルを創りあげたいという都市再生機構の肝いりでスタートしたものです。
各界著名人がコンセプト作りに参加
ここはもともと三菱系の工場地帯でした。この土地は今もって神社・お寺・教会などは無い地域です。つまり共同体(コミュニティー)が形成されて来なかった歴史があります。そのような場所に1から街づくりを試みたのは21世紀に近づいた頃でした。
都市再生機構は、世界的な建築家によるデザイン会議を立ち上げ、またそれとは別に文化人によるライフスタイルを検討する会議を発足させました。ここに参画した代表的な人は以下のとおりです。
伊東豊雄、隈研吾、三枝成彰、秋元康、残間里江子(敬称略)ここには住民が「S字」と呼ぶ中央を通り抜ける道と広場があります。これができた背景にはランドスケープの専門家である長谷川浩己さんがデザイン会議に参加している故だと思います。
世界的建築家による設計
「東雲キャナルコート中央ゾーン」は2005年度にグッドデザイン金賞を受賞しました。
今までの団地のイメージを一新するデザイナーズ集合住宅だからです。
この東京においてもユニークな建築物を設計したのは以下の建築家たちです。
1街区 山本理顕
2街区 伊東豊雄
3街区 隈研吾
4街区 山田正司
6街区 元倉眞琴、山本圭介、堀啓二
このキャナルコートには比較的若い住民が多いのですが、このコートの中で転居を重ねる人が実に多いのです。銀座や東京駅などにも近く、便利なことも一因です。
また公務員住宅の「東雲住宅」には東日本大震災で被災された福島県のかたがたが一時居住されています。
まさにここは21世紀に甦る「同潤会アパート」のような趣です。
‹メモ›
東京都江東区東雲
東京メトロ有楽町線「豊洲」駅徒歩12分、「辰巳」駅徒歩11分
りんかい線「東雲」駅徒歩11分
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