東京ろまん建築巡礼 日本聖公会聖アンデレ教会 東京タワーのお膝元にある教会 東京 建築

東京タワーのお膝元にある教会

東京・芝にある東京タワーの真下にかわいらしい2つの教会が並んで建っています。
聖アンデレ教会と聖オルバン教会です。イギリス国教会系の日本聖公会に属する教会です。
聖アンデレ教会は日本人のための教会、聖オルバン教会は主に英語を話す方々の教会です。


まずは聖アンデレ教会からご紹介しましょう。アンデレとは、キリストの一番弟子であったペトロの兄弟と言われています。

ペトロもそうでしたが、初期のキリスト教徒迫害の際に、十字架刑で殉教しますが、その際にキリストと同じではもったいないということで、X字の十字架に逆さ吊りになって亡くなったという伝説が残っています。


ちなみにアンデレを記念して英語の校名“St. Andrew's University”を持つ大阪の桃山学院大学の校章はX字をしています。http://www.andrew.ac.jp/gakuin/outline/spirit.html

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福沢諭吉も設立を応援した東京有数の歴史ある教会

さて、この聖アンデレ教会は、1873(明治6)年、2人のイギリス人宣教師が日本に派遣され、この2人は福沢諭吉の家に滞在しながら築地に英語塾を開き(立教学院の前身)、翌75年から虎ノ門にある仏教寺院で在日の英国人のための礼拝や、日本人への本格的な伝道を開始します。そして76年には、前身である聖パウロ教会を三田松本町に開設するところからこの教会の歴史は始まりました。 77 年、福沢諭吉の援助も得て、現在の教会の建つ芝公園3丁目に敷地を購入し、2年後の1879年レンガ造りの聖堂(礼拝堂)がそこに完成します。

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麗しい白亜の教会建築

戦後再建され、使われてきた木造の小さくてかわいらしい礼拝堂は、1996年に建て替えられました。香山寿夫建築研究所の設計による鉄筋の重厚な麗しい教会へと生まれ変わりました。この教会は東京の主教座聖堂(しゅきょうざせいどう・カテドラル)であり、東京にある日本聖公会の33の教会の中心の教会堂としての役割も果たしています。

この教会の周囲には、麻布台交差点に建つノアビル、日本フリーメーソンの本部、東京タワーやインド風の寺院を模した料理店、そして増上寺などなど建築的にはユニークな作品の宝庫です。
 
〈メモ〉東京都港区芝公園
 
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 から徒歩10分

 教会ホームページ:http://www.st-andrew-tokyo.com/web/

 


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