東京にあって「◯◯発祥の地」の多い街
東京・築地(つきじ)には魚市場があり、日本の食文化を体験できることから毎日多くの外国人旅行客が訪れています。
実は外国との交流が古くからあり、横浜、神戸、長崎などと並ぶ文明開化の要所でした。
築地は「◯◯発祥の地」というのが多い街です。
たとえば、活字、指紋研究、海軍など、東京や神奈川にある多くの学校も築地で産声をあげています。
そして今も歴史的な建造物が残っているエリアでもあります。
東京最古のカトリック教会建築
今日ご紹介するのは、「カトリック築地教会」です。
東京で最古のカトリックの教会建築です。
1869(明治2)年東京において外国人の居留を受け入れた時に、この教会のある明石町(あかしちょう)界隈が外国人居留地となりました。
横浜の教会から派遣された2人のフランス人神父によって1871年ごろから教会の活動が開始されたとのこと。
現在の聖堂は、1923(大正12)年の関東大震災で聖堂が焼失したあと1927年(昭和2年)に再建されたもので、教会としてはとても珍しいギリシア神殿パルテノン形式が採用されています。ギリシア式の太い柱と正面のレリーフが本当にきれいに合わさって見えます。
またかつて旧聖堂で使われていたフランス製の鐘は今も聖堂内で見ることができます。
東京有数の歴史的建造物
この教会は1999(平成11)年4月東京都景観条例により歴史的建造物に選定されました。さらに2001(平成13年)年3月中央区からも文化財に選定されました。
〈メモ〉東京都中央区明石町
東京メトロ日比谷線「築地」駅 または有楽町線「新富町駅」から徒歩10分
教会ホームページ http://tsukijicatholic.jp/
iPhone iPadをご利用になっておられる方は「Churchin(チャーチ・イン)」という無料アプリをダウンロードして使うと、GPS機能で全国どこでも最寄りの教会建築物の位置を教えてくれます。
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