二十四節気  冬至 冬至 朔旦冬至

二十四節気  冬至

冬至(とうじ)  (十一月中)
12月22日

日南の限りを行て日の短きの至りなれば也
(こよみ便覧)

冬至は一年で一番昼が短く、夜が長い日とされています。
日本では、冬至に柚子湯に入ると風習があります。昼の時間が一番短いこと=太陽の力が弱まる、とされた冬至日。そんな冬至日に、太陽の形代として柚子の力を体内に取り入れようと柚子湯の風習が出来たそう。
また、南瓜を食べると風邪を引かないなどとも言われ、「ん」で終わるものを食べるといいとも。例えば、「うどん」「ニンジン」「だいこん」「きんかん」などが「ん」で終わる代表。これらは運がつくようにと言う意味から来たようです。

世界的にも北半球の多くの地域では、冬至日を聖なる日としていました。北欧の冬至のお祭りユール(聖ルチア祭)や古代ゲルマンの冬至祭、ミトラ教の冬至祭などがキリスト教に取り込まれ、クリスマスになったという説もあります。日本も例外なく、農閑期であるこの時期に神楽を舞って一陽来復が祝われてきました。そのため旧暦の霜月は神楽月とも呼ばれます。






二十四節気  冬至 冬至 朔旦冬至

来年2014年は朔旦冬至

朔旦冬至(さくたんとうじ)

旧暦である太陽太陰暦は、月の周期を元に作られた太陰暦と太陽の運行による周期を組み合わせて作られた暦で、明治の改暦前まで日本で使われていました。太陽太陰暦では、作暦の際、前の年の冬至を基点にします。そして、11番目の月である霜月には必ず「冬至」を含めることが決まりになっていました。しかし、冬至が十一月のどのあたりになるのかは毎年変わってきます。ところが、19年に一度、十一月一日の朔の日(新月の日)が冬至になることが判明しました。その朔日の冬至は「朔旦冬至」と呼ばれ、暦がきちんと運用されていることの証として大変喜ばれたのです。古えの時代は、暦が上手く運用されているということは、政治が上手く行われているとされていたからです。その為、古代の中国では「朔旦冬至」を祝って、盛大にお祝いをしたと言われています。
朔旦の「朔」は新月の日のこと、「旦」は夜明け、明け方を表します。太陰暦と太陽暦が上手く重なるという計算上のことですが、太陽の復活を祈る冬至と、月の復活を意味する朔日とで、二重におめでたいこととされ、祝われた「朔旦冬至」。来年2014年の冬至は、そんな19年に一度しかやってこない特別な日なのです。

二十四節気  冬至

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