11月7日 立冬 (二十四節気 初冬)
立冬 (十月節 二十四節気)
11月7日~11月21日
冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也
(暦便覧)
冬の気配が漂い出す頃。いよいよ寒さ厳しい北風も吹いてくる頃ですよというのが二十四節気・立冬です。
暦の上では立冬から立春前日までが冬であり、立冬は冬の入りとされていますが、現実にはまだまだ秋の最盛期とも言えます。都内の公園の木々は朝夕の寒さとともに錦色に染まりはじめ紅葉も見頃になりました。
紅葉と言えば竜田川。竜田川(龍田川)は百人一首の在原業平の句でも有名です。ただの紅ではなく唐(韓)紅としているところが素敵ですね。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
在原業平『百人一首』
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神無月(十月)
神様が出雲に集まるため、神様が留守になることから「神無月」と呼ばれます。出雲地方では「神在月」に。時雨がよく降ることから「時雨月(しぐれづき)」とも。また、新米から新酒を醸すころなので「醸成月(かもなしづき)」とも呼ばれます。
花札では鹿に紅葉で十月の札になります。10月の札には鹿がそっぽを向いて描かれているので「鹿十」という造語が出来たのだそう。
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二十四節気とは
一太陽年を春分を起点に24に分割したもので、太陰暦とのずれを調整するのに使われました。12の節気と12の中気を交互に配し、春分・秋分を二分。冬至と夏至を二至とし、立春、立夏、立秋、立冬を四立として合わせて八節としました。
現在では太陽の黄道上の軌道から定気法で算出されています。
二十四節気は約15日ごとですが、それをさらに3等分したものは七十二候。
立冬 11月7日 (二十四節気)
立冬 二十四節気