お墓選びから「終活」を始めよう お墓から「終活」について考える お墓 終活

お墓から「終活」について考える

今、シニア層を中心に高い関心が寄せられている「終活」。具体的には遺言状の作成、葬儀の準備やお墓選び、身の回りのものの整理などが挙げられます。終活におけるさまざまな項目の中でも、お墓選びに頭を悩ませる人が少なくないようです。確かに、元気なうちから自分が眠るお墓のイメージは湧きにくいかもしれません。それに葬儀や遺言、相続などの悩みが先立ち、お墓選びについて考えることは後回しになってしまいがちです。

とはいえ、お墓選びは自分一人の問題ではありません。家族や親類、周囲の人を巻き込む問題なのです。だからこそ、今のうちから少しずつお墓選びに対するイメージやアイデアを熟成させていくことが、賢くてスムーズに終活を進めるためのポイントにもなります。

そこで、提案です。本格的に終活に取り組む第一歩として、まずお墓選びについて考えてみませんか。いくつかのアドバイスを交えながら、あなたとあなたの大切な人のためのお墓選びについて、少し真剣に考えるためのきっかけづくりができたらと思います。

お墓選びから「終活」を始めよう お墓から「終活」について考える お墓 終活

終活の第一歩、お墓選びのポイント

終活の第一歩、お墓選びのポイント(1)
お墓に対する考えを深める

お墓選びでまず大切なのは、自分のお墓に対する考えを持つことです。
「自分の両親や家族の眠る墓に入りたい」、「気軽にお参りに来てほしい」、「思い出の地に眠りたい」など、お墓に対するイメージを思い描いてみましょう。

たとえば、具体的には以下のようないくつかのポイントを挙げ、考えてみます。
・立地条件
・誰にどのくらいのペースでお参りに来てもらいたいか
お墓の周囲の環境
・予算

さまざまな角度からお墓について考えてみると、自分の中での優先順位や理想像が自然と絞りこまれてくるはずです。そうすると、お墓選びにおいて譲れない点や気を付けたい点が浮き彫りになってきます。

また、家族や周囲の人の意見をリサーチすると、より現実的に想像しやすくなります。事前に相談しておけば後になってもめることも少なく、ストレスなくお墓選びを進められるでしょう。

終活の第一歩、お墓選びのポイント(2):情報収集

理想的なお墓をイメージしたあとは、それに近い条件を備える墓地、霊園、寺院等の情報を集めます。サイトを検索したり、資料を請求したり、電話で話を聞いてみたり。可能であれば、直接現地を訪問するのもいいですね。お盆やお彼岸などの季節には、集中的にPRを行うところも多いようです。折り込み広告や新聞広告等は要チェックです。

終活の第一歩、お墓選びのポイント(3):条件の比較

お墓の情報が集まったら、次はそれぞれの条件を比較します。基本的には、自分の希望や優先順位に合わせて候補を取捨選択すれば良いのですが、残される人がいる場合、その視点も忘れてはなりません。お墓を守っていくのは、実質的には残された人になる場合がほとんどですから、独りよがりになりすぎないことが大切です。

希望に応じて、永代供養かどうか、お墓の使用権の承継についてなどの確認も忘れずに。
また、民営霊園や寺院墓地では石材店が指定されているケースもあります。その際は、指定されている石材店以外での建墓が許可されないため注意が必要です。


いかがでしょう。お墓選びに対するイメージが少しずつ湧いてきましたか。
お墓はいわば、亡くなった後の住まい。自分のこと、そして残される人のことをしっかりと考えて、納得のできる結論を出したいものです。お墓選びを手始めに少しずつ終活を進め、来るべきエンディングに向けて、じっくりと準備をしておけたら安心ですね。

お墓選びと終活について

お墓 終活

お墓選びは終活の第1歩

自分ひとりの問題で終わらないお墓選び。家族や親類、周囲の人を巻き込むことなので慎重に選ぶ必要がありますね。いろいろな角度から検討しなければならないことがわかりました。

お墓選びから「終活」を始めようお墓から「終活」について考える