ギリシャのユーロ圏離脱が引き起こす甚大な危惧ギリシャ ユーロ圏離脱 ドラクマの大暴落 経済ライター１号

ギリシャ　ユーロ圏離脱　ドラクマの大暴落

　ギリシャがユーロ圏を離脱となった時､ギリシャの通貨は｢ドラクマ｣に戻る｡周知の様に､ユーロ圏危機の発端となったのは､ギリシャの経済・財政の破綻｡結果､ユーロ圏を離脱せざるをえなくなった国の通貨に､ユーロ圏はもとより､世界の為替市場はどう反応するか｡売り叩かれ大暴落することは､必至｡ユーロ圏を離脱したギリシャに待ちかまえているのは､悪性インフレ｡｢インフレ率50％超｣といった､試算も既にある｡ユーロ圏を離脱したギリシャ国民は､生活必需品すら求められない状況に追い込まれる｡

ギリシャ　ユーロ圏離脱　ギリシャ発世界金融危機

　ドイツやフランスなど他のユーロ圏諸国を初めとし､欧州主要銀行主体に世界の金融機関はギリシャに対し､ユーロ圏離脱を回避させる目的で､ギリシャに対し多大なユーロ建て融資を行ってきた｡欧州主要銀行だけでその額は､昨年末で日本円に換算すると約7兆2000億円に達している｡ユーロ圏を離脱しギリシャの通貨がドラクマとなることで､債権は未曽有の膨張となり､欧州主要銀行の屋台骨を揺るがしかねない事態になる｡
当然､銀行は同様にユーロ圏離脱の危惧を孕んだ他のユーロ圏諸国､スペインやイタリア等に対し､貸し剥しなど(債務の早々の返済策)を迫る｡こうして､ギリシャのユーロ圏離脱は､ギリシャ発の国際金融危機に拡がっていく｡

ギリシャ　ユーロ圏離脱　一段の円高進行

　ギリシャのユーロ圏離脱に端を発する国際的金融危機は､日本にも甚大な影響をもたらす｡ギリシャで大火傷をした銀行や投資資金は､他のユーロ圏諸国に資金をとどめておけなくなるのと同時に､経済的打撃を被る中枢国アメリカの金融市場にも及び腰になる｡ギリシャのユーロ圏離脱で行く場所を失った世界の運用資金は､消去法で相対的に安全と目される｢円(債)｣に避難地を求める｡
一段の円高が進行する｡ギリシャのユーロ圏離脱は､輸出に急ブレーキをかけ､日本の経済回復のシナリオを根底から揺さぶる｡

ギリシャがユーロ圏を離脱した時想定される世界・日本の危機

ギリシャ　ユーロ圏