Web読み物「おきまちがえたプレゼント」③
Web読み物「おきまちがえたプレゼント」です。クリスマスのオリジナル童話をお届けしていきます。
今回は第3話です。
Web読み物「おきまちがえたプレゼント」
大きなゾウは、森の中で、かしこいふくろうおばさんに、そうだんしてみました。
「ふくろうおばさん。この3つの赤い実、きれいでしょう」
ふくろうおばさんは、「ホー」といって、ゾウのそばにおりてきました。
ふくろうおばさんは、めったに地上におりてきません。
いつも木の枝にとまって、いろんなことをかんさつしているからです。
ふくろうおばさんにそうだんする
「ゾウさん、この3つの赤い実をどうしたの。ホー、ホウ」
ふくろうおばさんは、めずらしそうに、3つの赤い実をかんさつしました。
ふくろうおばさんはかしこいから、サンタさんが、だれかのプレゼントとまちがえて、ゾウに赤い実をプレゼントしたことがわかりました。
さらに「ホウ」とみじかく鳴くと、ゾウが木の実を食べていいのか、まよっていることも、すっかりわかってしまいました。
「この3つの赤い実は、赤くてよかったよ。ピカピカつやつや、光っているのもいいことだよ。ホー」
ふくろうおばさんのじょげん
大きなゾウは、大きくても子どもだから、ふくろうおばさんのいうことが、よくわかりません。
そこでたずねました。
「なぜ木の実が赤いことが、よいことなの。ピカピカつやつや光っていることが、よいことなの」
ふくろうおばさんは、いつでも、こうして考える時間をあたえます。それが、くせなのです。
しばらく時間がたってから、ふくろうおばさんはいいました。
「森のネズミたちのところへ行ってごらん。りっぱなクリスマスツリーを、ネズミたちがつくったそうだから。ホウ」
<つづく>
Web読み物「おきまちがえたプレゼント」第3話をお届けしました。
「おきまちがえたプレゼント」は全4回になります。
お楽しみに!
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