大阪駅北地区再開発でスカイビル復活なるか 大阪にもあった「スカイ」と名の付く高層展望施設 大阪 スカイ

大阪にもあった「スカイ」と名の付く高層展望施設

今月22日に開業の迫った東京スカイツリー。去る3月22に開始された展望デッキの個人入場券予約受付には開店前から行列ができるなど、東京の新名所として大いに盛り上がっている。

東京をはじめ、関西圏以外の人にはその存在すらもはや認知されていないだろうが、実は大阪にもスカイと名のつく新名所が1993年に誕生している。大阪の玄関口、JR大阪駅の北西側にそびえ立つ「梅田スカイビル」およびその「空中庭園」だ。

並び立つ地上173メートルの2つのビル。その屋上をつなぐようにして造られたのが空中庭園で、360度の大パノラマが楽しめる高層展望台となっている。

開業当初こそそれなりに人で賑わっていたが、今ではこの空中庭園も、ビル内の飲食店街も、すっかり閑散とした状況。何よりこのビルを不人気にしているのが、“アクセスの悪さ”である。本来であれば、梅田という繁華街に隣接しているわけだから、買い物ついでにここに立ち寄る人が今でももう少しいてもいい筈である。しかし、“ちょっと立ち寄る”にはあまりにも行き辛い場所なのだ。

というのも、JR大阪駅の北西側には「梅田北ヤード」と呼ばれる旧国鉄時代の梅田貨物駅と廃線敷が広大な土地を占拠したままになっており、地上は遮られた状態となっている。だから、梅田スカイビルへ行くにはこの梅田北ヤードを潜る地下道を通らなければならず、その地下道への入り口は1箇所だけなのだ。北西側を淀川に、南東側を梅田北ヤードで遮られた梅田スカイビルのあるエリアは、まさに「陸の孤島」と言ってもいいわけである。

アクセス網を整備する前に大きな商業施設を建設してしまう手際の悪さはいかにも大阪らしい。ただ、現在新幹線・新大阪駅と大阪ミナミを結ぶ線や、地下鉄四つ橋線西梅田駅と阪急十三駅を結ぶ地下鉄四つ橋線延長計画が進められており、この実現の際には梅田北ヤードあたりに新たな駅を一つ設けることも検討されている。また、梅田北ヤード自体もようやく再開発が進んできており、これらが整備されれば、スカイビルに足を運ぶ人も再び増えるかも知れない。


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大阪 スカイビル復活について

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