撫でるとラッキーになる像
谷中にある妙泉寺。
周辺にはお寺が密集していますが、その中でも妙泉寺は異彩を放つ存在です。
その理由が、ここにある不思議な像。
その名も「貧乏が去る像」。
いたずら小僧のような人形の頭に、かわいらしくニッコリ猿が乗っています。
ちょっとゆるキャラっぽい石像です。
ご利益なんて堅苦しい言葉より「ラッキーが訪れる」と言ったほうがよさそう。
その名の通り、この像を撫でると貧乏が「さる」と言われているのです。
妙泉寺は慶安4年(1651)創立で、法華宗本門流。大本山は本能寺。
「貧乏が去る像」は平成15年10月14日に、新しく安置されました。
猿を撫でてラッキー?
「貧乏が去る像」は貧乏神の頭の上を、猿が踏みつけているモチーフ。
毘沙門天(多聞天)の化身ともいわれる猿は、貧乏神をこらしめると伝わります。
毘沙門天が貧乏神を踏みつけている像を、よく見かけるかもしれません。
しかし、妙泉寺のようなキャラクターの像はとても珍しいです。
この石像は、桃太郎伝説・電鉄シリーズの貧乏神を模したものだそう。
どこかで見た顔だと思いました!
貧乏神を撫でて、そのあとに猿を撫でましょう。
ラッキーなことがあるかもしれません。
どこか憎めない貧乏神
貧乏神の姿は様々に伝わります。一般的なイメージは、痩せ細ったお爺さんの姿。
ひっそりと家に居座って、その家庭の財産や、人の心を乏しくすると言われています。
また、福をもたらす神さまとセットで、貧乏神を追い出すと、福の神まで出ていってしまうという話も。
貧乏神は嫌われ者のようで、どこか愛嬌のある神さま。
それで貧乏神も、ちゃんと撫でてあげるように指示があるのかも。
猿の頭も忘れずに撫でて、ラッキーを期待しましょう。
妙泉寺の貧乏神像。そのかわいらしい姿に会いにいくのも一興かもしれません。
猿を撫でてラッキーを呼び込もう
猿 ラッキー