古墳型永代供養墓! 珍しいお墓 古墳好きは要チェック? 大田区にある古墳型永代供養墓 古墳 永代供養墓 ザッツニュース
古墳型永代供養墓! 珍しいお墓
トップページへ
2013-03-06 大田区おすすめ女子
古墳好きは要チェック? 大田区にある古墳型永代供養墓
「古墳めぐりが趣味で…」という方がいらっしゃいます。
私も地図上で「古墳」という文字を見つけますと、休日などふらりと写真を撮りに行くことがあります。
しかし「古墳好き!」と言うと、「え? 何がおもしろいの」と不思議そうにきかれることも多いのが現実。
古墳の魅力についてもっといろんな人に知ってもらいたい、というのがホンネではありますが、その魅力を不思議そうな顔をした人に語るのはとても難しいものです。
私が古墳に感じる魅力とは、古墳を眺めながらその古墳の上に流れてきた歳月の重みを感じるところでしょうか。また、形や大きさ、古墳から出土した物品を眺めてみるのも楽しみの一つなのです。
ところで、近年核家族化・少子化の影響を受けて増えている※永代供養墓。
永代供養墓の形態は様々ですが、古墳を模して建立した永代供養墓もあります。しかし永寿院にある、実際に古墳が存在していた場所にある永代供養墓は珍しいのではないでしょうか。
※「永代供養墓」とは…生活している場所が故郷から遠く離れているためにお墓参りが困難であったり、跡継ぎがいないケースが増えてきました。個人や夫婦でお墓を新しく設置し、お寺に「永代にわたって供養」してもらうお墓を「永代供養墓」と呼びます。
永寿院にある復元された「堤方権現台古墳」
大田区池上にあります永寿院は、「万両塚」で知られています。
徳川家康とその側室お万の方の孫にあたる芳心院の墓所で、信仰に篤く、逆修供養墓(生前に建てるお墓)として建立されたものです。
私が伺った際にも、歴史好きらしい初老の方が「徳川家ゆかりのお墓で、大変貴重なお墓なんだよ」と説明してくださいました。
さて、万両塚の正面へ回ってみますと、傍に見えてくるのがこんもりと丸く茂った小山。これは何だろうと近づいてみますと、復元された「堤方権現台古墳」とあります。
古墳周辺には埴輪や土偶のレプリカが飾ってあり、古墳ワールド全開といった感じです。
池上には洗足池という都内でも有数の大きな池がありますが、昔はその支流がいくつかあったそうで、水害を防ぐために堤を築いていたため、このあたりは、かつて堤傍町という名前でした。
今でも近くには「堤方橋」が現存しており、バス停の名前にもなっています。
珍しいのは、堤方権現台古墳の横が永代供養墓になっているところ。古墳の横には遺跡レリーフが施されており、その中が納骨堂になっています。遺骨は個々に棚へ納められるそうです。
永寿院・古墳型永代供養墓の詳細→http://www.eijuin.jp/eitai.html
古墳にロマンを感じる
都内で古墳を見つけるのは大変です。保存されている古墳もありますが、多くは住宅地に使用するために削られていたり、古墳と知られないまま消滅してしまっている古墳もあるでしょう。
「古墳」と名前を見つけて、張り切って出かけますと、ちょっと失望してしまうこともあるのです。
古墳は、かつての権力者や有徳者など、多くの人がその人の徳への尊敬と感謝を込め、遠い昔から守ってきたお墓です。
古墳があるからこそ、そこに存在していた人のことを現在の私たちが知ることができ、またその古墳を守ってきた人々のことへ思いを馳せることもできるのです。
古代人の残したタイムカプセルの中身を、私たちがそっと覗いて、また遠い未来の人々へ渡していく。
過去と未来と、現在の私たちが古墳を通じてつながっていくなんて、ステキなことですね!
大田区にある古墳型永代供養墓について
古墳 永代供養墓
古墳と永代供養墓
古墳を眺めていると、エジプトのピラミッドを思い出します。なぜ、大きなお墓をたくさんの人が大変な労力を使って建立したのでしょう。しかし、そんな疑問も古墳の前に立ってみますと、何となくわかるような気がするのです。
残念ながら私はピラミッドを目の前にしたことはないのですが、古墳の前に立ちますと何か神聖な空気感に圧倒されるのです。
それは、ここに存在していた一つの魂の尊重であり、古墳やピラミッド自体がいのちの尊さの象徴として存在しているからではないでしょうか。お墓については、いろいろな考え方があると思いますが、お墓というものは一人の人間が生きてきた証であってほしい、と私は思うのです。
永代供養墓に中には、一定期間過ぎると遺骨を合祀してしまうところもあります。「永代」という文字に惑わされず、永代供養墓の詳細をよく確認して選ぶことが大切かもしれません。