埼玉にある横穴墓群!
都心から少し離れて、埼玉にある観光スポット「吉見百穴」に注目です。
埼玉県比企郡吉見町にある吉見百穴は、絶好の観光スポット。
都心から少し離れて、珍しい観光スポットをお探しの方におすすめです。
明治20年に発掘調査された吉見百穴。発見当時、先住民の住居跡が発見されたかと騒ぎになりました。
考古学者の坪井正五郎博士が、無数の横穴を「コロボックル人」の住居であると唱えたからです。
コロボックル人とは土蜘蛛人という意味。その発想にも驚きますが、急な角度のついた崖の穴で暮らすのは、コロボックル人が本当にいたとしても困難でしょう。
その後、考古学が発達し、古墳時代後期に死者を埋葬する墓であるという説が定着しました。
百穴という名が付きますが、現在確認されている横墓は219個。百よりずっと多いのです。
江戸時代中頃に、この不思議な穴が「百穴」と呼ばれていたことに由来します。
吉見百穴付近にも 珍しい観光スポット
・巌窟ホテル 高荘館跡
吉見百穴の近くに、かつて巌窟ホテルという建物が存在していました。
ここは安全のために現在は閉鎖され、観光することはできません。
高橋峰吉という人物が、明治37年から大正14年までの21年間、「のみ」一本で彫り上げたのです。
資料によると、館内の花瓶やなども、全て彫って造られていたのだそう。
大正初期には観光スポットとして相当な人気で、整理券が発行されるほどでした。
・軍需工場跡
第2次世界大戦末期、昭和20年から地下軍需工場用に掘られた洞窟。
現在公開されている場所は一部ですが、百穴の小さな穴を見た後にこの洞窟へ入ると、ずいぶん大きな感じがします。
・国指定天然記念物 ヒカリゴケ
緑色に光るという珍しいコケ。横穴の2、3ヶ所でヒカリゴケが発見されました。
中部以北の山地に生息し、関東平野で見られるのは非常に珍しい事例。年々小さくなっており、そのうち消えてしまうかもしれません。
現在、ヒカリゴケのある穴に金網が張られており、光っている様子を目で見ることは難しくなっています。
横穴群は吉見百穴だけじゃない
吉見百穴の近くに、さらに黒岩横穴群も。
現在は30基ほどの横穴が確認され、埋蔵されているものを含めると500基以上はあるのではないかと推測されています。
とにかくこの周辺は穴だらけ。埼玉のイメージが「穴」になってしまいそうです。
都内でこの規模の古代史跡を見ることは困難。しかし遠出は難しい。
そんな方に、休日に観光するスポットとして、埼玉県吉見百穴はおすすめです!
埼玉 観光スポットについて
埼玉 観光
埼玉にある観光スポット「吉見百穴」
不思議な穴が並ぶ吉見百穴。
埼玉県の少し不思議な観光スポットです。
周辺におもしろい観光スポットも点在。
ちょっとした探検気分で散策してみてはいかがでしょうか。