等々力渓谷で夏を涼しく
梅雨明け間近。
そろそろ暑い夏の季節がやってきます。そこで夏にこそ訪れたい場所、等々力渓谷をご紹介したいと思います。
等々力渓谷の中に踏み込むと、突然ひんやりと涼しい空気に包まれます。
等々力渓谷は、もともと多摩川の形成する国分寺崖線が谷沢川に浸食されたもの。湧水がそこらじゅうを流れ、常緑シダ類など湿性植物が密生しています。
川の流水に冷やされた岩々が、等々力渓谷内の涼しさの秘密なのです。
渓谷へ下りると、夏の暑さから一変。さわやかな涼しい空気に満たされます。
等々力渓谷は見どころ満載
等々力渓谷は約1キロほど続いており、その途中に見どころも多いのです。
渓谷内は、暑い夏の最中でも歩くことが苦にならないほどの涼しさ。
道中には看板が配置されており、どこに何があるのか解りやすいと思います。
・不動の滝
2本の細長い滝が作られており、ここで修行僧が滝に打たれて修行をしました。この滝の音が谷間に轟いたことから、「とどろき」という名が付いたそうです。崖の斜面にも水が絶え間なく流れています。
・等々力不動尊明王院
真言宗智山派、致航山満願寺の別院。根来寺の興教大師が啓示を受け、この地に建立したと伝わります。
・その他にも小さな見どころ
稚児大師堂、弁天明王台、岩變窟などがあります。
道中にひょっこり現れる数々の見どころ。小さいながら、不思議でかわいらしいものがたくさんあります。
等々力渓谷付近には古墳もある!
・等々力渓谷3号横穴
等々力渓谷の中頃にあります。
崖地に穴を横に掘ったもので、調査されたものは全部で3基。2基はその存在を知らせる標が残っているだけで姿を確認することはできません。1基のみ現存しているわけですが、ここも2012年6月現在、工事中となっています。
横穴には3体の人骨と1対の耳環(ジカン)と土器が副葬されていました。時代は7世紀後半から8世紀頃と推測されます。
・御岳山古墳
等々力不動尊明王院から、道路の方へ抜けると目の前に御岳山古墳が現れます。直径約42メートル、高さ約5メートルほどの円墳。5世紀後半から6世紀中頃のものと考えられます。頂上に等々力不動尊が祀られており、道中には数十体の石仏があります。
土日のみの開園です。
都心にありながら、自然豊かな避暑地のような等々力渓谷。
涼しさとともに森林浴もできるので、夏にこそ訪れたい場所です。
地面が濡れて滑りやすいので、歩きやすい靴でお出かけくださいね。
等々力渓谷で夏を涼しく
等々力渓谷 夏
夏に涼しさを求めて 等々力渓谷
暑い夏。自然の涼を感じたい。
等々力渓谷は都指定名勝です。
東急大井町線等々力駅から徒歩5分ほど。